ISO9000推進ワークショッププログラム


事前学習 幹部レクチャー ワークショップ 内部監査員育成


 ワークショッププログラムを行うことにより、ISOプロジェクトで一番困難な、トップ、推進委員、社内各セクションの3つの対象に対する意識付けと巻き込みを効果的に立ち上げることができます。トータルの費用も200〜250万円程度に押さえることができ、公開セミナーへの単発的な社員派遣や、コンサルティングに見られる事務局のプロジェクト丸抱えではない、全社プロジェクトを実践することができます。


 ISO9000推進ワークショッププログラムは、短期のセミナーと長期のコンサルティングの、それぞれの良い点を組み込んだ、コストパフォーマンスの高いISO9000支援プログラムで、当所のISO9000指導の中核をなすものです。ワークショップとは、双方向学習による実践型支援を意図し、セミナーのような一方的な講義や、コンサルティングにおけるコンサルタンと事務局担当者による少数の人間の抱え込み型のプロジェクト推進ではなく、各セクションの推進委員を確実に指導し、プロジェクトの立ち上げを全社的に広く巻き込むようにするものです。典型的なワークショッププログラムは下記のようになります。

1. 推進委員事前学習1〜2ヶ月(課長レベル10〜20名のテキスト及び問題集を使った
   学習)
2. 幹部レクチャー半日(トップ〜部長に対するプログラム推進の意義と心構えの
   レクチャー)
3. ISO推進委員ワークショップ8会合(事前学習の理解度点検から現状分析、フローチャート
   作り込み、管理規定/品質マニュアル作成まで、各委員が自立してそれぞれの
   セクションでシステム構築ができるまでの指導)
4. 内部監査員セミナー2日間(ワークショップ実施中、又は終了1〜2ヶ月後
   各委員及び内部監査員候補者に対して社内で実施)
  


ISO9000推進ワークショッププログラム料金

1. 推進委員事前学習(15名と仮定)
   テキスト代(4冊):8千円 X 15名=12万円
   使用テキスト:現場が変わるISO90004冊
    条項理解編及び問題集
    現場実践編及び問題集
    品質管理基礎第1編及び問題集
    品質管理基礎第2編及び問題集

2.ISO9000幹部セミナー
   半日(4時間):15万円
   経営幹部のISO9000プロジェクトの理解を深めることにより、全社(経営幹部―――
   事務局―――推進委員―――各セクション展開)を巻き込むプロジェクトとして、自覚を深め決
   意を固める。

3.ワークショップセミナー
   8会合:15万円/1会合X8会合=120万円
   推進委員を対象とした課題付きのシリーズセミナー
   (実施例を添付)

4. 内部品質監査員セミナー(2日間)
   定評ある内部品質監査員養成セミナーを割安な料金で社内開催致します。
   合格者には、内部品質監査員認定証が交付されます。
   10名まで:60万円
   20名まで:80万円(但し13名までは、上記60万円+6万円/名の金額が適用されます)

5. フォローアップ指導(オプション)
   ワークショップ後の各部署におけるシステム作り込みを支援します。ワークショップ後の4ヶ月
   間について月2回程度の指導となります。その後は、月1回X4ヶ月程度の指導となります。

6. 審査立ち会い(オプション)
   書類審査、予備審査、本審査については、審査機関によりコンサルタントの立ち会いを認める
   場合があります。審査立ち会いについては、オプションとして支援いたします。

 上記につきましては、貴社のシステム構築が進み、事前学習、幹部セミナー、フォローアップ指導等が必要ない場合は、コンサルタントと相談してプログラムを省略することができます。


ISO9000推進ワークショッププログラム実施例


(自動車金型企業実施例---事前準備がある程度進んでいる企業の例)

第1回目
 オリエンテーション
 ISO9000シリーズの基礎
 システム構築のメリットとデメリット
 デメリット対策と考え方
 ISO9000ファミリー規格と使い方
 日本的品質管理とISO9000の品質管理
 マネジメントのプロセス
 文書化の重要性

第2回目
 ISO9000品質システム構築プロジェクトの進め方
 管理技術としての活用
 情報の共有化の推進・・個人用資料と共有化資料
 文書整理の仕方
 文書の減少と回覧システム
 品質管理用語の理解

第3回目
 管理者の役割
 ISO9000-1 品質管理の概要理解
 品質計画書とQC工程表
 フローチャートと規定作成との関係
 ISOl0005 品質計画書の作成の指針理解

第4回目
 教育・訓練の仕方・・TWI、図解の活用、資料の作成
 フローチャートの作成と工程改善の仕方と標準化
 ISO9004-1品質システム構築のための指針理解

第5回目
 ISO9001必須事項の抽出・・Shallの抽出と分類の仕方
 文書構築の手順
 情報伝達と教育・訓練
 フローチャートの完成・・手順書の作成要領

第6回目
 ISO10013 品質マニュアルの指針の活用
 品質保証マニュアル、各種規定、手順書のフォーマット 
 付属書A、Bの使い方

第7回目
 品質マニュアル作成要領
 オリジナリティと標準化
 文書量削減と規定内容
 リーダーシップとOJT

第8回目
 品質マニュアルの位置づけと各種管理規定
 品質方針の展開と目標管理
 アウトソーシング活用方法
 まとめ



テキスト学習:現場が変わるISO9000(4冊)

通信研修では、審査を受ける組織がISO9000シリーズ規格に則った品質システムを的確に構築する方法を学びます。受審する企業の品質システム構築の課題とその問題点を理解し、企業に対し的確な審査/指導を行うための知識を身につけます。

1. 第1冊 条項理解編

ISO9000システムを成功のうちに導入するためには、ISO9000の要求事項を正確に理解することが重要な第一歩です。このテキストは、その目的のために、ISO9001:2000要求事項の真意の説明を行います。そのために、細かい文章にこだわらず、その目的とする内容の把握に重点を置きます。解説を読むことにより、基本的な要求内容を理解でき、かつそれがきわめて当然の要求であることを理解します。このため自分の足元をISO9000の目で理解することができます。それによって、ISO9000のシステム導入は、現在活動しているシステムとは、別のものではなく、まさに、そのシステムの骨格となるべきであり、それによって品質向上、生産性向上につながるものであることを理解します。

T.ISO9000シリーズの概要
1. ISO9000シリーズとは
2. ISO9000シリーズ:2000の基本的考え方
3. ISO9001規格条文の構成
4. ISO9000シリーズの今後

U.規格要求事項
1. 適用除外
2. 引用規格
3. システムの特性
4. 品質マネジメントシステム
5. 経営者の責任
6. 資源の運用管理
7. 製品実現
8. 測定、分析及び改善

2. 第2冊 現場実践編

ISO9000シリーズ導入で、作業量が多いのは、書類作成です。この書類は、紙を作るのでなく、現実のシステムを情報化し、それを文書にする活動であることを理解します。 その意味で、ISO9000シリーズは、組織活動の全体に関わるので、システム全般の把握が必要です。従来の諸々の書類を雑然としてまとめるだけでは、煩雑な書類管理が増加するだけで、書類の簡潔な整理の必要を理解します。これらの基本的な要求を満たすには、歴史的に生産/サービス活動の改善をしてきた管理技術が強力な武器となります。このテキストは、生産/サービス現場の書類を、組織システムの簡潔なモデルをベースに、システム全体を把握し、これにより書類の体系を明確に説明します。この明快なガイドラインをもとに、システムを簡潔に整理/改善して、効果的なISO9000の導入を行うことを目指します。組織活動は、品質、納期、コストが緊密にリンクして行われます。これは、組織の指示に明確に示されます。すなわち、品質に関する文書は、この製造/サービス指示システムによって、指示され、具体化されます。このテキストは、誰が、どのように、製造/サービスの具体的な活動を行うかを文書化します。これは、管理システムの設計と同じです。管理の目的は、効率を向上することです。単に文書を作成することでなく、それによって、品質向上、生産性向上に寄与します。このテキストでは、価値向上を目的とした、ISO9000システムの運用を説明します。

T.品質マネジメントシステム構築
1. 品質マネジメントシステムの構築法
2. 高度な品質マネジメントシステム構築例

U.ISO9000シリーズ認証取得活動の進め方
1. 経営者の決断と体制作り
2. 品質システム構築のための現状分析
3. 品質システムの文書化
4. 品質システムの実施
5. 本審査への手順

V.継続的改善の進め方
1. 継続的改善は企業の成長発展の手段である
2. 継続的改善の事例
3. 継続的改善の実践テクニック
4. 品質マネジメントシステムが企業経営にもたらすもの

W.用語の定義

3. 第3冊 品質管理基礎第1編

ISO9000を効果的に企業に導入するには単に規格の理解や、その実践である品質システム構築だけを主としていては生産性向上、品質向上に結びつきません。その根底となるのは品質管理で従来から展開されている様々な手法です。QC7つ道具をはじめとしたこれらの品質管理手法が組織全体に浸透してこそ真の生産性向上、品質向上に結びついたISO9000導入が期待できます。品質管理基礎第1編では、組織のどの部署でも着手できる改善手法である品質管理の基本を学びます。品質システム構築に品質管理基礎を肉付けして行けば組織の全員が問題解決の基本を身につけてISO9000を展開できます。

T.経営と総合的品質管理(TQM)
1. 品質経営
2. 総合的品質管理(TQM)
3. 品質管理の基本

U.現場の役割と品質管理の進め方
1. 現場とは
2. 現場の目的
3. 現場の品質管理運動
4. 管理者の役割と心構え(責任と権限)

V.現場の管理
1. 現場の管理とは
2. 仕事を管理するとはどういうことか
3. 良い品質づくりのための管理の考え方

W.管理の進め方
1. 工程管理の考え方と手順
2. 作業標準による管理
3. 管理項目による管理

4. 第4冊 品質管理基礎第2編

このテキストでは、品質管理標準化を理解し、その展開のための品質管理手法に取り組みます。そして標準化がISO9000の基本思想であることを確認します。この延長に検査があり、検査は単に不良品を取り除くのではなく、品質を作り込むチャンスなのであるとことを理解します。そしてISO9000の基本思想が単に不適合を列挙することではなく、その指摘から品質を作り込むチャンスを得て、最終的に改善活動に結びつくステップであることを理解し、そのための具体的手法を学びます。

T.標準化
1. 品質管理と標準化
2. 社内標準化の進め方
3. 作業標準とQC工程表

U.品質管理手法(QC手法)
1. QC手法の役割と概要
2. QC手法活用の際の心構え
3. QC手法を生かすための統計的な考え方
4. 工程能力

V.検査
1. 検査とは
2. 検査の種類
3. 抜取検査の意義
4. 抜取検査の種類と特徴

W.改善活動
1. 改善の基本的な考え方
2. 問題解決の進め方
3. いろいろな問題解決の進め方


通信教育

 各コース共に2回の添削レポートがあります。受講開始は、毎月1日です。前の月の15日までに申し込まれた場合、その月の月末までにテキストが発送され、次の月の1日より受講開始となります。15日以降の申し込みは、翌々月の開始となります。受講期間は4ヶ月で、この間にレポートをすべて提出します。合格は、60点以上で、不合格の場合は、レポート再提出となります。期間内にレポートを提出し、合格した人には、修了証が発行されます。

料金: ISO9000条項理解編、現場実践編: 一般 15,000円/法人会員 10,000円

    ISO9000品質管理基礎際第1編、第2編: 一般 15,000円/法人会員 10,000円


社内学習

 各コースは、企業の社内学習テキストとして、リーダーの指導のもとに学習することができます。この場合、学習指導リーダーの育成のために、事前に通信教育の指導を受ける必要があります。指導を修了したうえで、各コースのテキストを、社内学習テキストとして、下記の金額で購入できます。社内学習プログラムは、企業内のISOに関わる従業員を、社内で効果的に教育することができます。

料金: ISO9000条項理解編、現場実践編: 一般 6,000円/法人会員 4,000円

   ISO9000品質管理基礎際第1編、第2編: 一般 6,000円/法人会員 4,000円


お申し込み・お問い合わせ

〒338-0001さいたま市中央区上落合2-4-2-3407 管理技術研究所 
Tel:048-840-1574 Fax:048-840-1576 E-mail:kanri2@kanri.com URL:http://www.kanri.com/
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